驚愕!透明なる幻影の言語をたずねてパート2

ことばの力をたずねながら、主に近・現代詩の旅にでたい~時には道を外れながら

2017-08-21から1日間の記事一覧

寺山修司私論ー《歌の別れ》は何をつかんだか。

(一) 寺山修司が出現する一九五四年までの歌壇は、「沈滞を進化と勘違いするほどに長老が絶対権を持った部落であった。」と言う中井英夫が見いだした寺山修司の出現は「まさに青春の香気とはこれだといわんばかりにアフロディテめく奇蹟の生誕であった」と…

「日本海詩人」と詩人大村正次について(初めてのブログです)        

井上靖や源氏鶏太など、若い頃の詩作のよりどころであった北陸の詩誌。「日本海詩人」の編集者であり詩人であった木村正次についての足跡を記しておきたい。 木村正次は、石動に住み、県立高岡中学(元高岡高校)の教諭であった。明治二十九年(一八九六)六…