むろん死後にも悩みはつきまとう渡し船などはみえず幻の夏の砂浜で、誰かのよぶ声がするが水先案内の超老人もみえず現世にひきかえすわけにもいかない(誰かが石の頭で釘を打つ…この世の別れに音も凍えていたか) 比喩のようにふりかえる あなたに対するつよ…
はっときずくと安楽椅子にもたれたまま私にもどる一瞬の闇、いかにも甘い記憶が拭い去られるとは信じがたい無言の時の欠落に魅入られていたくらくらするような喪失感にどことなく酔いしれていたわけではなかった 部屋の色も匂いもかわりもなくこのまま向こう…
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