驚愕!透明なる幻影の言語をたずねてパート2

ことばの力をたずねながら、主に近・現代詩の旅にでたい~時には道を外れながら

2017-08-24から1日間の記事一覧

今日の名言-ゲーテ

「人間はどんな荒唐無稽な話でも、きいている内に自然とこれがあたりまえと思うようにできている。そして、それがすでにしっかりと根を下ろしてしまう。だからこれを削ったり抹殺したりすると、とんでもない目にあう。」 (ゲーテ『若きウェルテルの悩み』7…

中原中也ノート②

中也が三十歳の若さでなくなるのだが生前と死後に出版された詩集が二冊あるだけだが、どうしてこんなに昭和詩人の中では一流の抒情詩人と評価され読み継がれているのだろうか。私の単純な疑問は鮎川信夫の文章で(「日本の叙情詩」)でおおよそ納得できた。 …

明治大正新詩書概表(連載1回)

明治大正新詩書概表(新潮社版)を連載で掲載します。 維新前 1後夢路日記(中島廣足著)文政六年開板 「やよひのうた」「又同じ心の歌」の訳詩2編も載っている。 2Loefden HeeR! (思いやつれし君?)(訳詩・勝海舟訳。 明治二年 世界國書(口誦地理書)福沢…

詩 東雲草

腐りかけの果実の甘さがしのぎをけずった時代わすれの死の勝利を、読む 明治のストライキ節は名古屋旭新地での東雲楼を廃業に追いこんだ娼妓の唄と、知る 熊本説をまたいで江東区豊洲の東雲橋をわたるとまぼろしの東雲飛行場の跡地に至る 露地から露地へ鉢植…